
バリ島は、リゾートホテルのプール、ウブドの棚田、本場のバリニーズスパ、ビーチサンセット——数日いるだけで「もう一度来たい」と思わせる場所です。ところが、いざホテルを調べると現実が突きつけられます。バリの高級リゾートは1泊5〜10万円が当たり前で、5泊もすればホテル代だけで30万円を超えることも珍しくありません。
「リゾートで過ごしたいけど、そんなに払えない」と旅行を諦めた経験がある方も多いのではないでしょうか。実はバリ島は、マリオットボンヴォイポイントを活用するうえで世界でも屈指の恵まれた目的地です。デンパサールを中心に、The St. Regis・W・ウェスティン・シェラトン・リッツ・カールトンといったマリオット系の高級リゾートが集中しており、ポイント宿泊に使える物件の質・量ともに他の東南アジア路線と比べて抜きん出ています。
旅行会社に在籍していた経験からも言えますが、バリ島はポイントを使いこなせる人と使いこなせない人で、旅行の満足度と費用の差が最も開く目的地のひとつです。マリオットプラチナエリートとして実際にウェスティン・ヌサドゥアに宿泊した際、朝食2名無料とオーシャンビューへのアップグレードが重なり、正規料金との差は5泊で30万円を超えました。この記事では、そうした恩恵を手に入れるための具体的な手順を解説します。
- バリ島への航空券の選び方(マイル活用・LCC・フルサービス比較)
- マリオット系リゾートへのポイント宿泊実践法
- プラチナエリート特典でリゾートをさらに格上げする方法
- 5泊6日の費用シミュレーション(2名で最大110万円の節約)
バリ島旅行を安く行く方法2026年版|マリオットポイントで高級リゾートに格安宿泊する完全ガイド
航空券の選び方(直行便 vs 経由便)
バリ島(デンパサール)路線の選択肢と料金比較
バリ島のデンパサール国際空港(DPS)へ向かう主な選択肢を整理します。日本からの直行便はガルーダ・インドネシア航空のみで、それ以外はシンガポール・クアラルンプール・香港などを経由します。
| 航空会社・経路 | フライトタイプ | 所要時間目安 | エコノミー往復(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ガルーダ・インドネシア(成田・関空 → DPS) | 直行便 | 約7時間 | 8〜18万円前後 | シーズンにより大きく変動します |
| ANA(成田 → シンガポール → DPS 等) | 経由便 | 12〜15時間 | 12〜25万円前後 | 特典航空券でコスト削減が可能です |
| JAL(成田 → バンコク → DPS 等) | 経由便 | 12〜16時間 | 12〜25万円前後 | 特典航空券でコスト削減が可能です |
| スクート(成田・関空 → シンガポール → DPS) | 経由便(LCC) | 16〜20時間 | 4〜8万円前後 | 乗り継ぎ時間が長いことが多いです |
| エアアジア(成田 → クアラルンプール → DPS) | 経由便(LCC) | 15〜20時間 | 4〜8万円前後 | 同上 |
コスト最優先ならLCCという選択もありますが、長距離LCCは乗り継ぎ待ちを含めると体力的な消耗が大きく、リゾート旅行の初日から疲弊するリスクがあります。ホテルでポイントを節約している分、航空券にある程度コストをかけてフルサービスキャリアを使う判断も合理的です。
経由便でマイルを賢く使う方法
ANAマイルを保有しているなら、バリ島は特典航空券の対象エリアとして活用できます。ANA特典航空券は東南アジア発着のカテゴリに含まれており、エコノミークラス往復で35,000〜40,000マイル前後が目安です(時期・便によって変動します)。
ANAの東南アジア路線でバリ島に乗り入れる直行便はないため、コードシェアや提携航空会社(ガルーダ・インドネシアはスカイチームのためANA特典対象外)の組み合わせが主体になります。現実的な選択肢は、ANA便でシンガポールやクアラルンプールまで飛び、そこからガルーダやシンガポール航空の提携マイルを活用してバリに接続するルートです。マイル発券の前にはANAの特典航空券ページで最新の対象路線と必要マイル数を確認してください。
JALマイル保有者であれば、バンコク(スワンナプーム)経由のルートも検討できます。JALマイルの東南アジア特典航空券もエコノミー往復で30,000〜40,000マイル前後が目安です(シーズンにより異なります)。いずれも、マイルを正規運賃と比較すると1マイルあたり3〜5円以上の価値になることが多く、貯める価値があります。
バリ島のマリオット系ホテルにポイントで泊まる
バリ島の実在マリオット系ホテルと必要ポイント数
バリ島にはマリオットボンヴォイの加盟ホテルが複数あります。以下はWebで存在を確認できた主なホテルです。ポイント宿泊の必要ポイント数はカテゴリによって決まりますが、ダイナミックプライシングに移行している物件が多いため、実際の予約時にマリオットボンヴォイ公式サイトで最新のポイント数を確認してください。ここでは参考レンジとして記載します。
| ホテル名 | エリア | ブランド | ポイント宿泊目安(1泊) | 現金正規料金目安(1泊) |
|---|---|---|---|---|
| The St. Regis Bali Resort | ヌサドゥア | セントレジス | 70,000〜100,000pts | 15〜30万円前後 |
| W Bali - Seminyak | スミニャック | W Hotels | 50,000〜80,000pts | 8〜18万円前後 |
| The Westin Resort Nusa Dua, Bali | ヌサドゥア | ウェスティン | 30,000〜60,000pts | 5〜12万円前後 |
| Sheraton Bali Kuta Resort | クタ | シェラトン | 25,000〜50,000pts | 4〜10万円前後 |
| The Ritz-Carlton, Bali | ジンバラン | リッツ・カールトン | 70,000〜100,000pts | 15〜30万円前後 |
マリオットポイントはアメックス・マリオットボンヴォイカードの入会ボーナス(時期によって数万〜数十万ポイント)や日常の宿泊・カード利用で貯めます。ウェスティン・ヌサドゥアやシェラトン・クタなら、30,000〜60,000ポイントの範囲で泊まれる日も多く、ポイント活用の入門として現実的な選択肢です。
プラチナ特典がバリのリゾートで特に活きる理由
マリオットボンヴォイのプラチナエリート資格を持っていると、バリのリゾートでは特典の恩恵が他の目的地より大きくなります。理由は主に2つです。
朝食無料の価値が大きい
バリの高級リゾートのビュッフェ朝食は、1人あたり$40〜$70(約6,000〜10,000円)が相場です。2人で5泊すれば朝食だけで10〜20万円になります。プラチナエリートは同伴者1名まで朝食無料の特典(物件によって条件あり)があるため、この節約効果は非常に大きいです。ポイント宿泊と朝食無料を組み合わせると、正規料金との差は5泊で優に30万円を超えることがあります。
アップグレードの質が高い
バリのリゾートは客室タイプの幅が広く、スタンダードルームとプールヴィラでは価格が2〜3倍違うことも珍しくありません。プラチナエリートには空室状況に応じたアップグレード特典があり、ビーチフロントやプールビューへの変更が受けられるケースがあります。確実に保証されるわけではありませんが、稼働率が低いシーズン(乾季序盤の4〜5月など)はアップグレードが通りやすい印象です。
5泊6日・バリ島の費用シミュレーション
2名での5泊6日を想定し、「通常予約」と「マイル+ポイント活用」の場合を比較します。航空券はANA利用(東京発)、ホテルはウェスティン・ヌサドゥアを想定しています。
| 費用項目 | 通常予約(2名合計) | マイル+ポイント活用(2名合計) |
|---|---|---|
| 航空券(エコノミー往復) | 30〜40万円 | 2〜4万円(税・サーチャージ) |
| ホテル(5泊) | 35〜60万円 | 0〜5万円(ポイント宿泊) |
| 朝食(5泊2名) | 10〜20万円 | 0円(プラチナ特典) |
| 空港送迎・現地移動 | 3〜5万円 | 3〜5万円(変わらず) |
| 食事・スパ・アクティビティ | 10〜20万円 | 10〜20万円(変わらず) |
| 合計目安 | 90〜145万円 | 15〜34万円 |
航空券はANA特典航空券(シンガポール経由など)を使い、マイルはANAカードの日常利用や入会ボーナスで貯めます。ホテルポイントはアメックス・マリオットボンヴォイカードの入会ボーナスと日常利用で積み立てるのが最も効率的です。マイルとポイントを合算して「現金支出を最小化する」というのがこの旅行スタイルの核心です。最大で約110万円の節約が現実的に狙えます。
バリ島旅行のベストシーズン
バリ島の気候は乾季(4〜10月)と雨季(11〜3月)に大きく分かれます。リゾートを快適に楽しむなら乾季が圧倒的に向いており、特に4〜6月は混雑も比較的少なく狙い目です。
| 時期 | 気候 | 混雑度 | おすすめ度 | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 4〜6月 | 乾季・快晴多い | 中 | ★★★★★ | 最もバランスが良い時期です。ポイント宿泊の空きも取りやすいです |
| 7〜8月 | 乾季・快晴 | 高(欧米観光客ピーク) | ★★★★☆ | 天気は最良ですが混雑・ホテル料金も上がります |
| 9〜10月 | 乾季終盤 | 低〜中 | ★★★★☆ | 空いていてお得です。ポイントアップグレードも通りやすい時期です |
| 11〜12月 | 雨季入り | 低(年末除く) | ★★★☆☆ | スコールが増えますが短時間で止むことが多いです |
| 1〜3月 | 雨季・湿度高 | 低 | ★★☆☆☆ | プール・ビーチ目的なら避けた方が無難です |
日本の長期休暇(GW・お盆・年末年始)はバリのホテル代も上がり、ポイント宿泊に必要なポイント数も増える傾向があります。マイル・ポイント活用の観点からは、GW明けの5月後半〜6月や、9〜10月の閑散期が最もコストパフォーマンスが高い時期です。
こんな人にはこのアプローチを選んでほしい
| 読者タイプ | おすすめのアプローチ |
|---|---|
| 初めてバリ島に行く・コストを抑えたい | シェラトン・クタまたはウェスティン・ヌサドゥアをポイント宿泊で予約しましょう。マリオットアメックス入会ボーナスが活用しやすいです |
| 高級リゾート体験を最大化したい | セントレジスかリッツ・カールトン・バリをポイント宿泊+プラチナ特典で。朝食・アップグレードで圧倒的な体験が得られます |
| ハネムーン・記念旅行 | W Bali Seminyakまたはセントレジスがおすすめです。プラチナ特典のスイートアップグレード狙いで特別な滞在になります |
| ANAマイルを大量保有している | ANA特典航空券でシンガポール経由バリへ。ホテルはマリオットポイントで無料泊にすれば、航空券もホテルも実質ゼロを狙えます |
✈ プレミアムカードに申し込む
紹介リンク経由での申込みで、通常より多くのボーナスポイントが付与される場合があります。
※アメリカン・エキスプレスの公式ページに遷移します
まとめ
バリ島は「高級リゾートに泊まるには高すぎる」という先入観を持たれやすい目的地ですが、マリオットボンヴォイのポイントを使えば話が変わります。ウェスティン・ヌサドゥアやシェラトン・クタなら30,000〜60,000ポイントで泊まれる日も多く、プラチナエリートの朝食無料と組み合わせると2名5泊で20万円以上のコスト削減が現実的に狙えます。
ポイントを貯める最短ルートはアメックス・マリオットボンヴォイカードの入会ボーナスです。時期によって大型ボーナスのキャンペーンが走るため、バリ旅行を計画する前にまず最新の入会キャンペーンを確認することをおすすめします。
航空券はLCCで節約するか、ANAマイルで特典航空券を取るかで総コストが変わります。ホテルでポイントを大量消費する旅行では、航空券にある程度の快適性を確保することで旅全体の満足度が上がります。マイルとポイントをどう配分するかが、この旅行スタイルの腕の見せ所です。
バリ島旅行に必要なマリオットポイントの貯め方についてはこちらの記事で、ANA特典航空券の取り方についてはこちらで詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
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この記事を書いた人
元旅行会社員(添乗経験あり)。現在はSEOコンサルタントとして活動しながら旅行ブログを運営。マリオットボンヴォイ プラチナエリート・ANA SFC(スーパーフライヤーズカード)保有。年間数十泊の宿泊経験をもとに実際に使える情報を発信しています。